訓練メールに添付したファイル(exeファイルやWord文書ファイル)をユーザーが開くことにより、ユーザーが添付ファイルを開封したことを示す「開封者情報通知メール」が届くことになりますが、環境や状況によっては、このメールが複数届くことがあります。
これには以下のようなケースが考えられます。
1.ユーザーが複数回開封している。
2.Webサーバへのアクセスが複数か発生するため。
3.セキュリティ対策ソフトがユーザーに代わって添付ファイルの開封を実行している。
4.開封者情報通知が複数回送付されるような設定をしてしまっている。
1.のケースはそのものずばりです。ユーザーが何回もファイルを開いている場合、開いた回数分だけ開封者情報通知が届くことになります。
2.のケースはWord文書ファイルで起こりうるケースで、メールソフトにてプレビューが行われた時点と、ユーザーがファイルを開封した時点でそれぞれWebサーバへのアクセスが発生することで、開封者情報通知が複数届くことになります。
3.はセキュリティ対策ソフトが添付ファイルの安全性を確認するために、ユーザーに代わり、サンドボックス上で添付ファイルを開封するようなケースで発生します。
この処理はバックグラウンドで行われ、ユーザ側ではそれが行われていることに気づかないため、ユーザ側では1回しかファイルを開いていないのに、開封者情報通知が複数届く。という事象として目に見えることになります。
なお、このようなケースでは、開封者情報通知に記録されるIPアドレス情報を確認することで判別することができます。自社で使用しているIPアドレスではないIPアドレスが記録されているような場合、そのIPアドレスの所有者がセキュリティベンダーであれば、まさにこのケースということになります。
4.は、exe実行ファイルにおいて、メールによる開封者情報の送信と、Webサーバへのアクセスによる開封者情報の送信の両方を行うよう設定しているケースや、aptkit.aspxからのリダイレクト先にとしてaptkit.aspxを設定し、ループが発生するような状態になっているケースで起こりえます。
ユーザー側では1度しか添付ファイルを開いていないのに、複数の開封者情報メールが届くと言うような場合は、上記1~4のいずれかに該当しないかどうかを確認してみて下さい。
なお、同じユーザから開封者情報通知が複数届くようなケースであっても、開封者情報集計ツールにおいてマスタ情報を適切に設定していれば、開封者数が多重にカウントされてしまうことはありません。
0 コメント